欧州最大の太陽光パネルリファービッシュ企業 Rinovasol(リノバソル)が日本市場へ進出。
2021年7月26日、Rinovasol(リノバソル、本社 ドイツ)と、株式会社WQ(ダブルキュー、本社 東京都中央区)は、日本市場において株式会社Rinovasol JAPANを共同で設立し、太陽光パネルのリファービッシュ(リユース)事業を行うことを発表しました。
Rinovasolは、ヨーロッパ最大の太陽光パネル リファービッシュ企業です。太陽光パネルのリファービッシュを専門に国際的なネットワークを確立しており、既に約100万枚のパネルを再生、リファービッシュしています。
一方で、株式会社WQは再生可能エネルギーを利用した機器の販売、太陽光・風力の開発やIPPを中心に、新事業としてレストラン事業やVilla事業、農業や海外日本酒販売事業など幅広く手掛けています。
リファービッシュとは、一般的に、初期不良などで返品となった商品を修理・再整備し、通常品同等の品質に生まれ変わらせることです。消費者は、新品に比べて価格が安く、通常の中古品と比べて製品のコンディションが良いことや、保証が付く場合があるといったのメリットがあります。メーカーは初期不良品をそのまま廃棄すると、生産・流通・廃棄コストのすべてを負担することになりますが、不具合箇所を修理・調整した上で販売すれば、整備費用の負担だけで済むというメリットがあります。使える部品を再利用する環境に優しい取り組みといえます。
現状、出荷された太陽光パネルの約15%は何らかの原因で不良が発生していると言われています。損傷や、古くなったパネルが単に廃棄処分された場合、経済的損失と環境被害につながり、太陽光発電システム市場のさらなる発展が遅れます。
日本での再エネ普及率の増加は著しく、2012年の再生可能エネルギーの固定価格買取制度により、太陽光発電システムは2019年に約60,000MWの設置容量を超えました。今後、交換や破棄はさらに起こると見込まれます。
日本市場では、故障や不良となった太陽光パネル回収後の一般的な取り扱いは、大部分を廃棄しています。それに対し、Rinovasolのソリューションは回収したパネルを修理・改修して再度製品として出荷します。それにより、通常は廃棄する際に発電所オーナー側が費用を負担しなければならないところ、Rinovasolは太陽光パネルを買い取ることを実現しています。
既に日本で約2,000枚の太陽光パネルをリファービッシュした実績があります。
Rinovasolの創業者Josef Gmeinerは、「モジュールの需要は今後も長期的に続き、膨大な量の廃棄物を回避するには、新しいソリューションが必要不可欠である」と話しています。
<参考URL>
ヨーロッパ最大の太陽光モジュール リファービッシュ企業RINOVASOL 日本法人設立
(2021年7月26日)