SolarPanelRecycling.com、米国初の両面ソーラーパネル専用リサイクル技術を導入
ノースカロライナ州のSolarPanelRecycling.com(SPR)は、米国初の両面受光型ソーラーパネル専用リサイクルラインを開設しました。
この技術により、ガラスを99%以上の回収率で分離し、素材を製造供給チェーンに再投入することが可能です。従来の単面パネル用リサイクルでは対応が難しかった両面モジュールを効率的に処理できます。
SPRは、2016年に設立された全米PVリサイクルプログラムのメンバーで、現在、4つの拠点でリサイクル事業を展開中です。国際エネルギー機関(IEA)によると、2033年までに両面モジュールが市場の70%以上を占めると予想されています。こうした背景から、リサイクルの需要が急増しており、SPRは業界をリードする新たなベストプラクティスを確立しつつあります。
SPRのプロセスは、すべての素材をきれいに分離し、廃棄物を最小限に抑えることを目的としています。また、損傷したパネルの早期リサイクルにも対応しており、環境負荷の軽減に貢献しています。同社のCEO、ブレット・C・ヘンダーソン氏は、「真のソーラーリサイクルには素材の完全な再利用が不可欠」と述べ、持続可能な未来への取り組みを強調しました。
SPRの新技術は、効率的なリサイクルを実現し、循環型経済の推進とソーラー業界の持続可能性を支える重要な一歩となっています。