日本:安部日鋼工業、太陽光パネル由来の廃ガラス活用研究で建築学会「優秀発表賞」受賞(2年連続)
株式会社安部日鋼工業は、2024年8月27日~30日に明治大学で開催された「2024年度日本建築学会大会(関東)学術講演会」において、同社社員の藤本真世氏が2年連続で「優秀発表賞」を受賞したと発表しました。
受賞論文は「太陽光パネルに由来する廃ガラスのコンクリート材料としての利用に関する実験的研究(その7:炭酸化促進試験)」。共同研究者には金城学院大学の清水優奈氏・朴相俊教授、安部日鋼工業の辛軍青氏が名を連ね、産学連携による研究成果として高い評価を受けました。
研究では、使用済み太陽光パネルに含まれるガラス(パネル重量の約70%)を回収し、コンクリート材料として再活用する実験を実施。従来のセメントや天然砂の代替材料として活用することで、廃棄物削減・資源保護に貢献するほか、CO₂を吸収固定する性質(炭酸化)にも注目が集まっています。
同社は今後も、太陽光パネルの大量廃棄時代に備えた技術開発を進め、低炭素社会やSDGsの達成に向けた取り組みを継続していくとしています。