米国:CSPR、ニュージャージー州初の太陽光パネルリサイクル施設を開設

2025年4月29日、商業用太陽光パネルリサイクル企業であるCommercial Solar Panel Recycling(CSPR)は、ニュージャージー州フィリップスバーグに州初となる太陽光パネルリサイクル施設を開設し、同時に本社を移転しました。この施設は、再生可能エネルギー設備のライフサイクル全体を考慮した循環型社会の実現に向けた重要な一歩となります。

背景と施設の概要
CSPRは、ニュージャージー州環境保護局(NJDEP)から、太陽光パネルリサイクルに特化した初の研究・開発・実証(RD&D)許可を取得しました。この許可により、同社は使用済みの太陽光パネルからガラス、アルミニウム、シリコンなどの貴重な資源を回収し、廃棄物の削減と資源の再利用を促進します。

新施設では、モノクリスタルおよびポリクリスタルの太陽光パネル、インバーター、バッテリー、架台、配線など、さまざまなコンポーネントのリサイクルが可能です。また、GPS追跡機能を備えたシステムにより、パネルの回収から再資源化までのプロセスを透明性高く管理します。

開所式と今後の展望
開所式には、ニュージャージー州議会議員エリック・ピーターソン氏、フィリップスバーグ市長ランディ・ピアッツァ・ジュニア氏、NJDEPディレクターのジャニーン・マクレガー氏など、多くの関係者が出席しました。CSPRの共同創設者であるグレン・ラガ氏は、「この施設は、革新、環境保護、実用的な解決策が融合した成果であり、持続可能な未来への基盤となる」と述べました。
CSPRは、ニューヨーク州カナジョハリーおよびカリフォルニア州アトウォーターにも施設を展開しており、全米規模でのリサイクルネットワークの構築を進めています。同社は、今後も再生可能エネルギー設備の廃棄物問題に対応し、循環型経済の実現を目指していくとしています。

https://commercialsolarpanelrecycling.com/from-solar-to-circularity-commercial-solar-panel-recycling-cuts-the-ribbon-on-njs-first-pv-recycling-center/

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