横浜国大・AISTなど、廃棄パネルのシリコンを使ったCO₂有機化研究成果を発表
2025年7月14日、横浜国立大学・産総研(AIST)などの研究チームは、廃棄太陽光パネルから回収したシリコンウェーハ粉を使って、火力発電排ガス中のCO₂を有機化学物質(ギ酸やギルマイド)に変換する技術を実証したと発表しました。廃モジュールのシリコンを触媒的に活用し、CO₂排出の削減と材料循環を同時に達成する新たなアプローチです。
背景と展望
2050年までに世界で最大7,800万トンの太陽光パネル廃棄物が発生するとされる中、廃シリコンの二次的な価値創出が期待されます。今後は技術のスケールアップ・産業化により、再エネパネルとクリーンエネルギー社会の融合が推進される可能性があります。