エヌ・ピー・シー、太陽光パネル用「EVAスクレーパー」を開発・提供開始 ガラス再資源化を後押し

太陽光パネルのリサイクル装置の開発・販売を手がける株式会社エヌ・ピー・シー(東京都台東区)は、2025年7月、新製品「EVAスクレーパー」の提供を開始したと発表しました。
本装置は、同社が特許を保有する「ホットナイフ分離法®」によってセルとガラスを分離した後工程として使用されるもので、残存するEVA樹脂(封止材)をガラス表面から除去するための専用機です。
特殊なブラシを採用しており、ガラスを割ることなくEVAを効率的に除去できるのが特長です。これにより、再生ガラスの純度と価値が向上し、水平リサイクル(新たなガラス製品への転用)の促進につながります。

背景と展望
同社のIR資料によると、「EVAスクレーパー」は、太陽光パネルリサイクルの解体工程における機能強化の第1弾製品と位置づけられており、今後さらに以下のような装置の開発・市場投入を予定しています:
第2弾:ガラスが割れているパネルに対応する解体装置
第3弾:ダブルガラス構造のパネルに対応する解体装置
現在、太陽光パネルのリサイクル分野では全国で約100社が専用装置を導入しており、ガラスの再資源化ニーズが高まっている中、再生ガラスの品質と付加価値を高める技術への注目が集まっています。
同社の新製品は、今後のリサイクル事業の高度化・資源循環社会への移行に向けた実用的なソリューションとして、全国の中間処理業者やパネル解体現場での導入拡大が期待されています。

https://www.npcgroup.net/news/20250707-eva-scraper-release

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