スペイン:Éxxita Be Circular社、国内最大規模の太陽光パネルリサイクル工場を建設開始

背景と展望

Éxxita社CEOのアレハンドロ・コスタ氏は、「スペインには現在約1800万枚のパネルがあり、大半がアンダルシア州とエストレマドゥーラ州に集中している。ゆえにリサイクル施設もセビリアに設置するのが理にかなっている」と述べ、今後の解体需要の高まりに備える重要性を強調しました。

2006年頃から設置が進んだ太陽光発電施設は、2026年を境にパネル寿命(約20年)の終期を迎え、大規模な撤去・処理の波が押し寄せると見られています。コスタ氏は「いま動かなければ、膨大な量の廃棄物が発生する」と危機感を示しています。

今回建設される新工場は、既存の電気・電子機器リサイクル拠点(Circular Innovation Hub)に隣接する2万㎡の敷地に建設され、まずは年間20万枚のパネルをリサイクル可能な体制で稼働を開始。今後は最大で60万枚まで処理能力を拡張できる計画です。使用済みパネルからは、シリコンやアルミニウム、銅などの戦略的資源を取り出して再活用。廃棄物を無駄にしない「循環型モデル」の実現を目指します。

なお、新工場はÉxxitaの子会社Circular Replayが担い、モンドラゴン協同組合グループ傘下の3つの協同組合が30%出資。うち1つは300万ユーロの資金を投じ、もう1つは設備設計・技術支援を提供するなど、地域と連携した持続可能な産業づくりも特徴となっています。

https://www.elconciso.es/empresas/exxita-construye-sevilla-mayor-planta_0_2004561345.html

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