PV CYCLEと秋田県資源技術開発機構で、PV CYCLE JAPANを創設
一般財団法人秋田県資源技術開発機構(秋田県鹿角郡小坂町)は、PV CYCLEと、廃棄された太陽光発電パネルの一括管理のためのPV CYCLE JAPANの創設を発表しました。
2020年6月にPV CYCLE JAPANの設立に関する覚書を締結。覚書の下での議論を続け、秋田県資源技術開発機構は2021年1月にPV CYCLE JAPANを部門の1つとして設立し、2021年6月にPV CYCLE JAPANを設立しました。
PV CYCLE JAPANの最初の活動は、環境省の廃棄されたPVパネルの収集に関する実現可能性調査の連絡窓口として機能することです。PV CYCLE JAPANは、管理の窓口となり、廃PVパネルを取り扱う廃棄物管理会社の検証を担当し、廃PVパネルの統計データを収集、統合、公開します。
同機構では、2011年度に経済産業省東北経済産業局の支援を受けて、太陽光発電システムのリサイクル技術やリサイクルシステムなどの調査・開発等を開始しました。東北地域に東日本の廃太陽光発電システムリサイクル拠点を形成することを目的に、PVリサイクルネットワーク構築に取り組んできました。
2014年にはNEDOの「太陽光発電リサイクル技術開発プロジェクト」の採択を受け、「使用済み太陽光発電システムのリサイクル処理を安定的に実施するための課題調査」として、雪・大雨・台風・竜巻などの災害や不慮の事故等、何らかの理由で破損してしまったPVパネルを回収し、原因などの調査を行ってきました。
2015年度は環境省の「平成27年度地域循環拠点(エコタウン等)高度化モデル事業(廃太陽光発電パネルの広域収集網の導入に係るモデル事業)」として廃PVパネルに関する調査・回収試験等を実施しました。
そして、現在は、「令和3年度脱炭素型金属リサイクルシステムの早期社会実装化に向けた実証事業(太陽光パネルの収集・リユースおよび非鉄金属の回収に係る技術実証)」に参加しています。金属濃縮技術の検証(秋田県をフィールドとする実証事業)などを行う予定です。
<参考URL>
https://pvcycle.org/2021/07/01/joint-take-back-and-recycling-scheme-for-japanese-pv-market/