韓国、188億ウォン投資のPVリサイクルセンターを設立
2021年12月21日に、5年間で188億ウォンのプロジェクトとして韓国の鎮川郡南部にソーラーパネルリサイクルセンターが建設されました。
韓国では、2023年にはERP(生産者責任リサイクルシステム)による使用済み太陽電池モジュールのリサイクル等の義務化が始まります。PV製造業者などを対象に、違反した場合は課税のペナルティがあります。こうした流れを背景に、官民のリサイクル技術開発の推進、仕組みづくりに向けた議論や動きが活発になっています。
リサイクルセンターが年間処理できる廃棄物モジュールの量は、最大3600トンに達するといいます。韓国の太陽光発電設備の総発電容量は、2011年の79メガワット時から2020年には4,126メガワット時に増加しました。韓国のある研究所の報告書によると、2023年には9,665トンのPV廃棄物が排出されると見込まれています。
PV廃棄物モジュールは、これまでほとんど埋め立て処分されていましたが、2019年頃から本格的にリサイクルが始まりました。ソーラーリサイクルセンターによると、現在、韓国の2つの民間企業がPVリサイクルに取り組んでいます。費用は1トンあたり約12万ウォンとのことです。
ソーラーリサイクルセンターの完成に伴い、忠北(チュンブク)地域の太陽光発電→試験・評価→リサイクルの好循環システムが確立されたことになります。1月から稼働・運用され、今後、当センターが多くの関連企業がベンチマークできるモデルになることが期待されています。
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