明治・九州工場で、リユース太陽光パネルを使った先進的取り組みを開始

牛乳・乳製品、菓子、食品の製造販売を行う株式会社明治(東京都中央区)は2020年4月24日、九州工場(福岡県八女市)の太陽光発電設備の設置を完了し、同月より、自家消費型の太陽光発電を開始したと発表しました。出力680キロワットの太陽光発電設備を自家消費用に稼働するが、そのうち約3割の発電量を佐賀県内で出た中古パネルでまかなうということです。自社工場における再生可能エネルギーの活用について、取り組みの第一弾となります。

 

明治は、2018年に策定した「明治グループサステナビリティ2026ビジョン」における活動のひとつに「環境との調和」を掲げています。CO2排出量削減に対する取り組みの一環として、自社工場において自家消費を目的とした太陽光発電設備を導入し、再生可能エネルギーの活用を推進しています。九州工場の取り組みをモデルに、同社の他の工場にも太陽光発電設備の導入を推進しているほか、グループ会社でも導入を進め、明治油脂(大阪府枚方市)でも4月より発電開始。太陽光発電設備導入により、2028年度までに年間CO2排出削減量約6,000トン(2019年度比)を目標に掲げ、発電規模約8.4MWの国内有数の自家消費型太陽光発電を目指すとのことです。

九州工場の屋根上に設置された約2,800枚のパネルのうち、約1,000枚超はリユースパネルが使用されています。設置工事を行ったのはネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市)で、同社の発表によると、設備容量は676.80kW(発電出力・モジュールベース:860.11kW)。これらのリユースパネルは、すべて佐賀県で排出され大分県で検査を行った使用済みのもので、調達を九州内で完結させたということです。製造・廃棄時のCO2排出削減、輸送などにかかるエネルギーを最低限に抑えるなど、さらなる環境貢献を目指して実施しています。

 

参考URL:
2028年度までに年間CO2排出削減量6,000トン※(2019年度比)に株式会社 明治 自社工場における再生可能エネルギーの活用拡大 -発電規模8.4メガワットの国内有数の自家消費発電を目指す-
(2019年11月19日)
明治、九州工場で自家消費型の太陽光発電を稼働 リユースパネルも活用
(2020年4月30日)

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