埼玉県、住宅用太陽光パネル回収事業で解体工事業者や撤去工事業者などに参加を呼びかけ
前回、埼玉県の太陽光パネルの適正処理についての取り組み事例にて取り上げた、「住宅用太陽光パネル回収事業」が、9月に入り、埼玉県が解体工事業者や撤去工事業者などに向けて、同実証事業への参加協力を呼び掛けをはじめました。
同事業は、環境省の「令和3年度 脱炭素型金属リサイクルシステムの早期社会実装化に向けた実証事業(太陽光パネルの収集・リユースおよび非鉄金属の回収に係る技術実証)」の委託業務で、幹事法人はイー・アンド・イーソリューションズ、共同実施者はネクストエナジー・アンド・リソースです。また、一部再委託先として一般財団法人・秋田県資源技術開発機構が参画しています。
住宅用などの小規模な太陽光発電所から散発的に不要物として発生する太陽光パネルについては、現在、正式な収集の受け皿がない状況です。また、不要物として発生する太陽光パネルがリユース品として活用できるかどうかについての基礎データも無い点が指摘されていました。そこで、住宅用太陽光パネル導入量が全国で2番目に多く、将来的に大量廃棄が見込まれることから、同県が、実証事業のフィールドに選ばれました。
不要となった住宅用太陽光パネルを県内4カ所の回収拠点において無償で引き取り、リユースが可能であるかの簡易検査や、効率的な運搬方法などを検討します。
回収を希望する事業者は、あらかじめ参加申込書を提出する必要があります。回収量は400枚で、住宅以外に設置されているパネル、外観から明らかに破損していることが分かるパネルは対象外ということです。申込書のダウンロードや、詳しい手続きの方法については、専用のWebサイトで確認できます。(https://www.jpvcollection.jp/index.html)
回収期間は、12月31日までです。回収拠点は、松田産業(狭山市広瀬台)、サニタリーセンター(本庄市新井)、河野解体工業(久喜市下早見)、ワイエムエコフューチャー(草加市青柳)となっています。(図参照)
<参考URL>
環境省令和3年度脱炭素型金属リサイクルシステムの早期社会実装化に向けた実証事業(太陽光パネルの収集・リユースおよび非鉄金属の回収に係る技術実証)
住宅用太陽光パネル回収事業がスタートします(令和3年12月末まで)掲載日:2021年8月2日