オーストラリア:太陽光パネルリサイクルの最新レビューを公表、高純度資源回収へ技術革新進む

【5月10日 公開】

オーストラリア・アデレード大学などの研究グループは、太陽光パネル(PV)のリサイクル技術に関する最新レビュー論文を発表した。

世界的な太陽光発電の導入拡大に伴い、2030年には使用済み太陽光パネル廃棄量が400万トンを超え、2050年には約2億1,200万トンに達すると予測されている。論文では、今後急増する廃パネルへの対応には、高効率なリサイクル技術と循環型サプライチェーンの構築が不可欠であると指摘している。

現在主流となっている結晶シリコン(c-Si)型パネルを中心に、薄膜型や次世代ペロブスカイト太陽電池までを対象として、各リサイクル技術を比較。機械処理、熱処理、湿式製錬(ハイドロメタラジー)などの技術が実用化されつつある一方で、銀(Ag)やシリコン(Si)の高純度回収、薬品使用量やエネルギー消費の削減、輸送コストなどが依然として大きな課題とされている。

また論文では、欧州や米国、アジアなどで商業規模・実証規模のリサイクル事例が広がっていることを紹介。今後は、ロボットによる自動解体やAIを活用した分別技術、製造段階からリサイクルを考慮した「Design for Recycling(リサイクル設計)」の導入、拡大生産者責任(EPR)制度の整備などが、太陽光発電の循環型社会実現に向けた重要な取り組みになるとしている。

《本リリース(論文)の詳細は、以下をご確認ください。》
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0956053X26002576

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